too cute(可愛すぎる)
「まだあるけど食べる?」


「ああ」


たくさん作りすぎたカレーを本宮に進める。
市販のルーを2種類混ぜた、私仕様のカレー。
テーブルに座った本宮にカレーを出す。


いただきます。
そう言って黙々と食べてる。


ジーっと本宮を見ていると私の視線に気が付いた。


「…なんだよ」


視線をチラッと私に合わせて言った。


「何かないの?言いたい事は」




「…さっきは悪かった」


視線をテーブルに落として呟くように言ってきた。


「何、言ってんの?カレーの感想を聞いてるのに」


「…ああぁ。カレーか。旨いぞ」


「でしょ。今日のはうまく出来た。
…それにさっきのは忘れたって言ったでしょ?」





「…俺は無理」


下を見たまま呟く。


「何が無理なのよ?」


「…早瀬、わからないのか?」


「何がよ」


「好きなんだよっ」


「何が?」


「俺が早瀬美紗を好きなんだよ。わかったか?」


デカイ声で怒鳴る本宮。


「声、デカイよ。好きって冗談でしょ?」


「冗談で好きとか言わねえだろっ」


「もう、面倒くさいなー。
共同生活に恋愛感情なんて」


「面倒くさいって…」


「本宮さ、モテるじゃん。もっと他に目を向けて見なよ。私より可愛い子たくさんいるじゃん。ねっ?」


「…それってどういう意味だよ」


「だから本宮と恋愛関係なんて考えられないって事。ルームメイトでいいじゃん」







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