too cute(可愛すぎる)
「ルール第三、お互いの事は干渉しない。だったわよね?」


決めたルールを持ち出して文句を言った。


「ルール第四、相手が不快と思う事はしない」


そうくるか~。
待てよ。
不快って私の寝顔が不快って事か?
さっきまでのまどろみなんてどこかに消えてしまった。


「痛ってっ」


「ごめ~ん。寝ぼけちゃった~」


「可愛くねーし」


わざとあいつの背中にぶつかりソファーから立ち上がる。


可愛い子ぶって言った事が見すかされあいつの一言にカチンとくる。


別に本宮に可愛いて思われたいなんて思ってないけど。キッパリ言わなくてもいいじゃない。





私とあいつは同居しているいわゆるルームメイト。


私、早瀬美紗。
アラサー、独身。
彼氏なし。


あいつ、本宮保。
私と同じ歳の28歳。独身。
彼女なし。


同居して半年。


前、住んでいた会社の寮が老朽化による取り壊しが決まり新たに住まいを探さないといけない事になり本宮の提案で同居する事になったのだ。


『早瀬、一緒に住まない?』


ハテナ顔の私に


『会社に近い所となると家賃高いだろう?折半したら一人暮らしするより安くで済むだろ』


『少し考えさせて』


一週間の猶予をもらい不動産の家賃状況を調べた。








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