君に咲く花火
よほど硬い顔をしていたのか、なにも言わずに車はゆっくりと路肩でスピードを落とした。

「さ、話してみて」

お姉ちゃんはやっぱすごい。

私がなにか言いたいのを察してくれたんだ。

「ソムサック、これから行ってほしいところがあるの。お姉ちゃんには調べてほしいことがある」

口にしたことで後戻りはもうできない。



でも・・・どうしても知りたかった。









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