君に咲く花火
「だいたい、俺は今でも反対だ」

「赤ちゃんまでできたんだよ?」

「知らん」

お母さんは写真を撮ろうと、お姉ちゃんのそばに行ってしまった。

それにしても・・・。本当に今日のお姉ちゃんはキレイ。

あんな悲しいことがあったのに、ソムサックとお姉ちゃんは気丈に式をおこなっている。
それは、強さだ、と思った。

横を見ると、仏頂面のお父さん。

「はぁ。もう、いい加減にしてよ」

「ふん」

「あっそ、じゃあいいよ。全部ばらしちゃうから」
最終兵器投入。
< 381 / 388 >

この作品をシェア

pagetop