いじめ~そんなのよくないよ~
7 助けたい。
「なんだこれ?
 思ったよりつまんねーイジメだな。」

リーダーはトイレの水(嘘)を平気で飲む真帆に
腹が立ったようだ。

「おいドブ菌、トイレの水だぞ?
 なに平気で飲んでんだよ、
 泣きじゃくれやカス。」

イライラしている。

「アンヌ様(リーダー)、私は水を飲むことくらい 平気でできます。アンヌ様は、私に泣きなが ら謝って欲しいんですか??」

真帆は平気で言った。

「ぁ...。な、なにを馬鹿げだこと。
 だいたいてめぇに謝ってもらいたいことなんざ ねーよ。」

リーダーはなんか少し焦り気味にそう言った。

何かあったんだろうか...。

「あら?じゃあなんでアンヌ様は私をそんなにい じめるんですか?私をなんでターゲットにした んでしょうか?」

「それは...んなの勝手だろ。てめぇが目ざわり だったからだよ。それ以外になんの理由があ るってんだ。」

「でわでわ、私の小耳に挟んだ情報を言って いいのですね?
 アンヌ様は、佐野 駿芽くんが好きだったか らですよね?
 自分の魅力なら、必ずしも駿芽の心を射止 められる...そう皆さんに言ってらしゃったみた いですね。
 でもそこへ、幼馴染である私の存在を知っ た。私がにくくて、私をいじめたんですよ   ね?」

真帆は言った。

え...わけわかんねー。
リーダーが俺を好き?なわけ。

「真帆、リーダーは別に俺にそんな気はねぇ よ。小耳に挟んだのなら、それはデマ   にきまってる。」

「そ...そうよ。誰がこんな佐野なんか...。
 勘違いもほどほどにしなさいよ!?」

リーダーはなんかよそよそしかった。

真帆は...

「アンヌ様、もしそうならば駿芽はいらないです よね?私がもらっちゃってもいいんですよ   ね??」

真帆...何言ってるんだ。俺、照れんじゃん。

「な...何を言ってんだよドブ菌!!佐野をあげるわけねぇだろ、なめてんのか?あ??」

リーダーは言う。

「アンヌ様、それは駿芽が好きというわけです ね?」

「ち...違うっ!人としていつも私のそばにいるべ き人だ。だいたいてめぇの近くに佐野が行くわ けねぇよ!いくら幼馴染であろーとも、今はド ブ菌の事嫌いなんだぞ ふはははー!
 な、佐野。お前もドブ菌に言ってやれ。   な。あははははーー!」

リーダーは高笑いした。

俺は...俺はどうしたらいいんだ。

真帆を助けたい。守りたい。

だけど俺...

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