失恋の味はチョコレート
「ごめんね。きついこと言って。」


「俺もごめん。」


「えっ広瀬くんが謝ることないよ。」


とりあえず泣いてた理由が知りたかった。


「なんで泣いてた?」


「えっ…と…」


森野の表情は、曇り始め
口ごもっている。


「あー。いいって。言いたくないなら。
ごめんな?」


「ねえ…広瀬くん…」


「なに?」


「広瀬くんは、竹原さんが好きなの?」


竹原…


脈なしだけど好き…


「好きだよ」


笑顔で答えた。


森野の顔は、ますます曇り始めて
下を向いたままなにも話さない。


「森野?」


「うん。お似合いだと思うよ。」


なんでこんな切ない顔すんだよ。


俺たち友達だろ?


今の俺には気づかなかった。


森野を傷つけてることに
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