がとー・しょこら

大切な人

誰だって 大切な友人のひとりやふたりは居るだろう。

あたし 渋谷 梓にとっても ひとり…とても大切な親友が居た。



ピルルル……


携帯のメール受信音。
噂をすれば やっぱりだ。

【釧路 萌】


チカチカ点滅するランプを眺めながら あたしはウキウキ胸を躍らせた。


萌は あたしの小学校時代からの 言うなれば“幼なじみ”というものだろう。

中学は萌は私立へ あたしは公立の学校へそれぞれ進んだ。


『きっとそれきりだ……』


たぶん 縁が自然と切れてしまうだろうなんて 思っていた。ー……が 高校01年になった今でも あたしと萌の友情は 変わることなく 続いている。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop