少しの後悔と少しの希望
「お前なんかより好きな奴できた。だから俺と別れてじゃあ」




え?

今、なんて?新しい好きな奴?


別れて?なんで?


「なんで…?!私なんかした?!」


あぁ。私すごい最低な人間だ。こんな言い方で責め立てるなんて。
それにどんなに足掻いたって翼はもう、私のこと好きじゃないのに。

「は?だってお前。重い女だから。」

そうなんだ。私重かったんだ。

私は翼にとって重い女でしかなかったの?じゃあなんで?なんで付き合ってくれたの?


おかしいよ



「んじゃ。じゃあな。桜咲。」



桜咲。初めて翼に呼ばれた。
どうしてこんなに簡単に壊れてしまうのだろう。


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