劣等審判
あんなに嫌いでうざいと思っていた岐阜はすっかり黙り、部屋の隅の丸椅子におとなしく座っている。

宮城が死んだ悲しさか、山口は死体の前で崩れている。

さて、死ぬのは誰だろう。

「ねぇ、昔話・・・・・・してもいいかな?」

山口は顔を上げて話し出した。


彼女の語る昔話。

おそらく7年前のものだろう。


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