劣等審判
 ガタン。

 奥の辞書のコーナーから何が落ちる音がした。

 宮城が不機嫌そうな顔をして落ちた物を拾いに行こうとした。

 僕らはそれを何でもない顔で見ていた。

 僕の位置からだと宮城の片付けている姿がよく見える。

 彼女が本を床から上げた。

 するとその本から赤い封筒が落ちた。

 宮城は不思議そうに拾い上げた。そして当たり前のようにあける。

 その内容を見て彼女は驚愕するのだ。
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