劣等審判
「それを言うならお前もおかしいだろ」

山口が腕を組ながら言った。何気にドヤ顔だ。

「ってところかな~。あ、別に気にしなくていいよ」

にこにこしながら両手を振って岐阜の側に行った。
       
「安心して。気にするの欠片もないわ」

「わぉ。それはそれで傷つくねぇ」

相変わらずなかが悪い。

「お前は怪しい」

僕は勢いよく千葉に指を指した。

「なんだよ。さっき人を2人も殺した癖に随分と清々しそうじゃないか」

千葉は笑う。こいつは…何なんだ。

うざい。とかそういう感情ではない。 何と言えば伝わるのか。何を言えば良いのか分からない。

感情も彼の性格も、『分からない』のだ。

全て…偽っているような。隠しているような。

何なんだ。このもどかしさは。

< 68 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop