その一瞬さえも、惜しくて。

声を掛けたのは。


梅雨の季節に入り、じめじめとする
空気は僕達を困らせた。


一つだけ気付いたことがある。




鳴瀬ひかりは、雨の日には
しっかり授業を聞いている。

大きな目を開かせ、真っ直ぐ黒板に
向けているのだ。



彼女は、雨の外が嫌いなんだろうか。


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