その一瞬さえも、惜しくて。

「わたし、変わらなくてもいい。
ていうか、先生が居てくれれば充分だよ。
先生が居てくれればいいんだよ。それでいいもん。」



「ひかり…。」



その日、陽太先生はキスをしてくれなかった。



私はこのままでいいのに。
今のままでとっても幸せなのに。


変わらなければいけないのかな。



陽太先生が離れていくのが怖かったんだ。








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