幼なじみ達の恋心
お別れ。
私、神里(かみさと)まゆ高校2年生の16歳。
良く友達から天然だの鈍感など言われちゃう。




天然じゃないのになぁ....。






背も157㎝しかないからいつもクラスメイトに「チビまゆ」って呼ばれるの。
でもなんだかんだ言っても今日でこのクラスとはお別れ。








そして、明日私は生まれ育った東京に戻ることになった。

 








東京では小学校3年生まで居て、小学校4年
生の時にお父さんの転勤でここ、兵庫に引っ越ししてきた。












私は東京に幼なじみが3人いる。









斗真に陸兄に陽ちゃん。










私はこの3人と毎日のように遊んだっけ☆












毎日遊んでたある日に私は自分の不注意で交通事故にあったんだっけ。














本当、私って鈍くさいなぁ…笑。














でもあの事故の時、誰かが言ってくれた言葉。













凄く嬉しいかったなぁ♪
誰なのか思い出せたら良いのに。
















そんな出来事を思い出していたら、達也君が話し掛けてきた。














「まゆ、とうとう明日引っ越しするんだなぁ。」











「うん。みんなと離れるの寂しい。」










「俺も!まゆと離れるの嫌。」












「ありがとう。達也君にそう言ってもらえると凄く嬉しい!」












「向こう行って落ち着いたら、こっちに遊びに来いよ!!」











 
「うん!絶対行く!達也君こそ絵里ちゃんと東京に遊びに来てね♪待ってるよ。」









「........。」










達也君は何故か黙ってしまった。












「あっ....あのさまゆ!」










黙ったのかと思っていたら急に大きい声で呼ばれちよっとビックリした。










「何?どうしたの達也君。」












「その....俺!ずっと....」








「うん?ずっとどうしたの?」







「ずっと!俺ら大親友な!」





俺、何言ってんだぁ。





肝心な事言わなきゃまゆには伝わらないのに。


また、自分の気持ちに逃げ出してしまった。



また、好きって気持ち言えなかった。











「達也君!当たり前じゃん!私達ずっと大親友だよ♪」









私は、達也君から大親友って言ってもらえて満面な笑顔でそう応えた。




何故だろ、達也君の顔が少しだけ赤く染まった。







なんだか不思議に思っていたら.....。
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