ウォーター・レイクシティ
洋館1
家を後にした私達はジェイデンの調べで行方不明者がいなくなったという場所に向かった。

『なんにも無いわね。本当にここかしら?ジェイデン?』

『ああ、間違いない。絶対に。』

『じゃあ、さっさと行こーぜー!俺もう待てねーよ!』

クリスはいつもこうだ。どうせまた...

『あっあぁぁぁー!!』

いきなりクリスが叫んだ。
『クリス!どうした!?』

『クリス!?』

クリスの手には何か持ってる。

『人....の腕だ....。』

ジェイデンがひきつる様に言った。
良く見ると、人や動物の歯で喰いち切られたような跡がある。

また、ジェイデンが言った。
『おそらく...この腕の持ち主は死んでる...。』

クリスは顔が真っ青だ。

『お..俺達なんかヤバいことになったんじゃないか?喰われてるってことなんだろ?犯人が動物にしろ、人間にしろヤバいだろ?』

クリスが捲し立てるように言った。
さすが私もマズイとは思う。

『でも、ここまで来たんだ。調べてから、帰ろう。』

ジェイデンは冷静だ。
『そうね。(そうだな。)』

私達は続いている血痕を辿って進んで行った。

でも、今の私達なら絶対行かない。
あんな惨劇を見るなんて知っていたら。
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