番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「だから、泊まれないかって、
聞いてんの。」



「それは…」



しばらく足元を見つめていた
蒼介さんが、

ゆっくりと顔をあげた。



「うそ。ごめん、無理だよな。
いきなり。

なに焦ってんだろうな」





切なげに私を見つめる蒼介さんに
胸が苦しくてたまらなくなる。



「いきなり外泊なんかさせたら、

一樹と佐伯先生に
八つ裂きにされるだろうから。

マジで2度とお前に
会わせてもらえなくなるだろうし…。」



「ごめんなさい…」




「……つうかさ、
いつになったらお前、

自由になるんだろうな。」


遠くを見つめながら、
蒼介さんが呟いた。



「二十歳になったら
好きにしていいって言われてる」



「モモが二十歳って……」



「あと…5年後くらい?」


それを聞いた蒼介さんは
頭を抱えて下を向いた。



「……マジか………死ぬ…。」




「が、頑張って、早く20歳になるね?」



そう伝えると、



蒼介さんが噴き出した。

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