窓際の王子

尾行




「笹山、ちょっと。」



ついに、先生に呼び出された。


内容なんて大体予想がつく。



「お前、サボりすぎ。いくら賢くてもなー。大学に進学したいなら内申しっかり取っておけ。」


「はい…。」




ほらな。



まぁ、関係ないけどな。




「じゃあ、失礼します」


会釈して担任の前を立ち去ろうとしたときだった。



担任が妙なことを言った。




「お前、矢神となにかあるのか?」



「え?」




思わず勢いよくふり帰る。




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