HOUSE
「ねえ、華?もしかしてあんた、拓夢って人…」

「そう!つぎのターゲットは猪狩拓夢っ、結構かっこいいし~、変な噂もないし、」

「でもあいつ性格はかなり悪くない?」

ふっと鼻でわらって
心凛の話を流す。
そして秋に近ずこうとする風をおもいっきり吸い込んで、長い髪の毛を掻きあげる。

私には自信があった。
自惚れてたのよね。
この時はまだ先にまっている壁の存在を知らなかった。
そう、知らなかったの。

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