神様のいたずら
わたしは、必死に否定する。

「つ、つつ、付き合ってなんかいないよねっ・・・?九条くんっ・・・。」

わたしの頭の中は混乱する。

「えっ?あ、うんっ・・・。」

九条くんは、苦笑いをしながらうなづく。

「ほ、ほらねっ・・・九条くんも否定してるんだから、付き合ってなんかいないわよっ・・・。」

「・・・。」

神乃は、黙ってあごに手を当てる。

「紀代子さん・・。」

「はい?」

お姉ちゃんは、首を傾げる。

「そのっ・・・なんていうか、さっき言っていたことはほんとの気持ちなんですか・・・?」

「えっ・・・。さっきのことって、まさか・・・。」

「はい。」

神乃は、ゆっくりとうなづく。
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