長井くんに恋した永井ちゃん。
ふと視線をまた、自分の手に戻した時に
廊下に上履きの音が聞こえた。
(………誰?)
目をこすって、その音のする方へ目を向けると
『………………初夏?』
嫌いでも憎めない、アイツがあたしの名前を呼んだ。
………なんでいるかな、ここに。
「……史織か、なに?」
史織は衣装を脱いでいて、いつも通りの制服姿だった。
『……お前、何してんの?』
「……別に…」
史織から顔を逸らすと、向こうも疑問に思ったのか
あたしの方へ歩いてくる。