夜に見た太陽

最後に七瀬から涙混じりの声で聞こえたことば………

「好きな人には、本当の気持ちをさ素直に伝えてね。それから私中山君の事が大好きだったから」


そんなことばが聞こえた。
俺は、あの七瀬の言葉で自分に自信をつける事が出来た。

よし、帰ろ
雪乃ちゃんがまだ好きだよ。
やっぱ俺はさ……

俺が言っても傷つくのは雪乃ちゃんだからいやだ。


けど雪乃ちゃんから好きってやっぱ聴きたいから俺は頑張る。

そーこー思い知らない内に自分の家の前まで来ていた。


「はー」

つい溜息を漏らし自分の鞄の中に入ってある鍵を取り出した。

ガチャ

「ただいま」

誰もいないのにそう言った。
いつもの事だ。


そして、ベッドに向かい横になった。
知らない内ベッドで寝ていたみたいだ。

「……んっ………」

あっ俺寝てたんだ。

時計を不意に見ると23時だった。

「もうこんな時間か」
風呂に入ってからもう1回眠りについた。





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