一途な彼は俺様モンスター
少し寒いと思いつつも、冷凍庫の中を覗くと…

中には、冷凍のブロック肉や氷やアイスが入っていた。




アイスがある!

甘いの嫌いなお兄ちゃんが、アイスなんて珍し………っ!?


冷凍庫に入っていたアイスの箱を、何気なく手に取ってみると…

アイスの箱の下から、何やら赤茶色っぽい色の物が見えてきた。


これは何…?冷凍のカレー?



私は冷凍庫に手を深く突っ込んて、その赤茶色いものを手に取ってみる。



「……………!!」


よく見てると、その茶色いものはカレーではなく…

ジップの袋でパックされた血液だった。





「きゃ……」


冷凍された血を見て、とっさに手を離してしまう。

ジップされた血の袋は床に落ち、袋の裏には…マジックで日付が書かれていた。




これ・・

お兄ちゃんの字だ・・・


その日付の字は、明らかに見覚えのあるお兄ちゃんの字だった。

冷凍された肉や氷をどけてみると、その下には袋に入った血が、敷き詰められていた。


私は怖くなり、すぐその冷凍の血を元あった位置にしまい布をかけた。





「浅海ー?何してんだ?」


ビクッ



キッチンから、お兄ちゃんが私を呼ぶ声が。
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