愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「スッゴい透け透け」

 誉はクスクス笑って下着を手に取る。

 こいつの言う通り、これでは全く下着の役割を果たさない。

「あんたが持つな。余計エロく感じる」 

「せっかくだからつけたら?俺、見たいなと言うより脱がしたい。後輩、いい趣味してるじゃん」

 萌ちゃん、一生恨んでやる。

「もう!私お風呂入ってくる!」

「のぼせるなよ」

 誉が笑いながら声をかけてきたが無視した。

 服を脱いで、薔薇の入浴剤を入れてお風呂に入る。

「あっ、指輪つけたままで良いんだろうか?」

 でも、水に浸かる度に外したら、いつかなくすよね?

 温泉とか海水じゃなきゃいいか。

 左手の薬指をじっと眺める。

 自分はこんな身体だし、本当に結婚指輪はめるなんて思わなかったな。
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