愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
 それから耳たぶを甘噛みしながら、囁く。

「すごくキレイだ。着てくれてありがとう」

 優しく微笑むと、誉は早速ベビードールを脱がして今では恒例となった私の手術跡に時間をかけてゆっくりキスをする。

 ここまでくると何かの儀式みたいだ。

 それが終わると、誉は真剣な表情で私を見つめた。

「避妊どうする?先生は生むなら早い方がいいって言ってた。普通に分娩してる人はいっぱいいるし」

「誉は子供欲しい?」

「欲しいに決まってる。でも瑠璃の気持ちも大事だろ?」

「じゃあ、このまま来て」

 私の言葉に誉は軽く頷くと、もう一度私の唇にキスを落とした。

 そして、奴は私の下着を器用に取り去り、自分もバスローブを脱ぐとお互い一糸纏わぬ姿のまま朝まで愛しあった。
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