愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「でも、俺、瑠璃の作った里芋の煮っ転がしも食べたいんだよね。明日作って」 

 誉はニッコリ笑うと、頂きますをして勝手に食事を始めた。

 そんなに鍋が食べたかったの?

 誉はかなりご機嫌だった。

「ねえ、私ここには住まないわよ。会社終わってからも誉の面倒なんてみれない。家事が出来ないなら家政婦雇いなさいよ」

「他人を家に入れるにはいやなんだよね」

「私だって他人じゃないの!」

「他人ね・・・」

 そう呟いて誉はフッと笑った。

「そんな事俺に言える立場?ここ出て行ったら聡にばらすよ」

「・・・・」
 
 この鬼、悪魔、人でなし!

 あんたなんかそのまま地獄へ行け!

「瑠璃、箸止まってるよ。食事は大事だからね。しっかり食べないと。それに・・・」
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