愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
 取りあえず、作り笑いを浮かべながら声をかける。

「お待たせして申し訳ありません。生憎、有栖川は出張で不在でして、本日はこちらに戻る予定はありません。何かお言づてがあればお伝えしますが」

「あっ、あなた!誉さんをどこにやったの?早く出しなさい」

「ですから、先程も申し上げた通り有栖川はおりません。ご足労頂いたのに申し訳ありませんが、今日のところはお引き取り頂けますか?」

「はあ、馬鹿にしてるの?会わずに帰る訳ないでしょう!」

 このお嬢さま誰か引き取ってくれないかな?

 ここが会社でなければぶち切れてるところだ。

「私から誉さんを奪っておいて、ただですむとは思わないでよ!あなたなんかパパにお願いしてこの会社にいれなくしてやる」

「有栖川は私の上司ですが、私が個人的に彼を誘惑したことはありません。有栖川は携帯を持っていますし、そちらに連絡してみてはいかがでしょうか?」
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