いちごみるく
『え?』




『バレンタインだろ?』

『はい。』




村ちゃん先生は私の頭をぐちゃぐちゃってなでた。




『沢山の愛の中で生まれてきたんだな。』



『え?』






『えりは沢山の人に愛されてるよ。うらやましくなるくらい。由衣や他の子も、えりが居ないとつまんなさそうだよ?』




村ちゃん先生が人気なワケがわかった。
恥ずかしくなってしまうようなセリフを当たり前のように言ってくれるからだ。



だってさ私…
今…
めちゃめちゃ嬉しい。







『じゃあ来週の今日、またここに来てよ。』





『バレンタイン持ってこいってコトですか?』





『ちげぇよ(笑)』



村ちゃん先生はさっき私があげた飴を1つ口に入れて…










『来週の今日。今度は俺が一番好きな飴をプレゼントするから。』






指切りをした。














胸が高鳴る。











貴方に初めて触れた日。
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