俺様ヤンキー君と秘密の関係
いざ、乗り込みます!


旧校舎。


そう、そこは校内にはばかる不良君達の溜まり場と化している。



「うー、どうしよう……」



どうしよう。


どうしよう……。



どうしよう……っ。



考えなしにここまで来てしまった。



目の前にそびえ立つ何とも言えない古びた校舎を見て、ゴクリと唾を呑み込む。



初めての場所と慣れない雰囲気に手に汗を握る。



ここって


本当に同じ学校なの?



新校舎とは雰囲気が全然違うんですけどっ。



ここは3ヶ月後に取り壊されることになっており、新校舎からも少し離れているので誰も近寄ったりはしない。



そう。


……ここを溜まり場としている、彼ら以外は。



恐る恐るそこに足を踏み入れたわたしは、ビクビクしながら前に進んだ。


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