俺様ヤンキー君と秘密の関係
黙っていられませんでした。


週明けの月曜日。


一条君にお弁当を作らなくなってから、教室でゆらちゃんとお昼を取るようになっていた。



換気のために開けられた廊下側の窓から、通りすがりに騒ぐたくさんの声が聞こえて来る。



「珍しいよね、一条君達が揃って休むなんて」



ぼんやりしながらご飯を口に運ぼうとすると、そんな声が聞こえて思わず手を止めた。


チラ見すると、ケバい女子の集団が固まって話していた。



一条君って……あの一条君のことだよね?



「来生君も礼央君も休みだしね」



「何かあったのかな〜?」



「さぁ、どうだろ。噂は色々あるけどさ」



「噂って?」



聞き耳を立てているわたしに気付かず、その女子達は話し続ける。


< 270 / 340 >

この作品をシェア

pagetop