俺様ヤンキー君と秘密の関係
真剣なその顔も格好良い。
いや、怖いけど……
怖いんだけどもね。
「なんでそこまでして進級したいわけ?もう一回学び直せばなんとかなるだろ」
答案用紙をヒラヒラさせながら、お手上げだという顔でわたしを見る。
どうやら学年一位の彼にも、わたしの学力は理解出来ないみたいだ。
ドヨーンと肩を落とすわたしに、一条君はさらに追い打ちをかける。
「これで進級したいって方がおかしいだろ。諦めて運命を受け入れろ」
ガーン……。
そ、そこまで言わなくても。