私の彼氏はおデブさん
自然と顔に冷や汗をかいていると、私に玉川君はケロっとして言った。







「橘と付き合う事になったって言っといた」




は……?





「はあぁぁぁぁぁぁ!?はあぁぁぁぁぁぁ!?はあぁぁぁぁぁぁ!?」


「橘ってそんな大きな声出せるんだな」


「出せるんだな。じゃないよぉぉぉ!!何勝手な事してくれてんだぁぁぁ!!」






何で本当の理由言わないで、そんな嘘を!!



玉川君って、本当にふざけてるし、私をどこまで自分の恋愛に巻き込む気なんだ……!!







あまりに衝撃的過ぎて、今にも白目をむいて気絶しそうだった。




いや、気絶して、目が覚めた時には嘘であって欲しい。




だけどこれは現実……。






「橘、俺と付き合えて嬉しい?」






ニコッと笑うと立って、玉川君は私の両手を握る。



と同時に持っていた消しゴムを、私はポロっと床に落とした。




玉川君の唇が、私の唇に重なっていた……。
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