私の彼氏はおデブさん
18
* * *
翌日。登校して席についた途端、私の前の席に座りながら私に話しかけてくる人物がいた。





それは……






「初体験どうだった?」






……相沢さん。



「ひっく、えっぐ……」と号泣しながら、両手でその涙を拭いている。






(そんなにショックなら聞かなきゃ良いのに……)






なんて、聞けるわけがない私は、なだめるように言った。







「私ね、デートの約束も告白も断ったんだ」


「は?」






何故、突然きれられたのか分からなかった。






顎をひいてギロっと睨んでくる相沢さんは、まるで本業がゴルゴ13。





後ろに立つと銃で打ってきそう……。







「青ちゃんをふったんか……?青ちゃんを悲しませたんか?ワレ」


「相沢さん、落ち着いて……」


「折角やった割引券の有効期限、昨日までだったんじゃー!!勿体ないだろうがぁぁぁ!!」







(……そっち……?)






セーラー服の胸ぐらを掴まれながら、私は瞬きを忘れたままごくっと息を飲んだ。
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