野球してる君が大好きです。
夏季神奈川県大会が行われる。

約束してくれたあの日。










もう、1週間前か。











陽斗は「連れてったる」って
言ってくれた。










だから、私は信じるよ。










予選は
順調に勝ち上がった。

1回戦 対八嶋高校 13-0
2回戦 対山代高校 20-6
準々決勝 対氏楽学園高校 10-2
準決勝 対球梨高校 9-0







そしていよいよ決勝だ。








対戦校は相模原北南高校だった。









先発は悠斗くんだった。






悠斗くんは序盤から
相手チームの好打線につかまった。




1回表で5点入れられてしまった。




そこから巻き返す。







4番まで回れば、
陽斗の打順。













3番バッターまでが
全員塁に出た。









ここで陽斗が登場。










かならず連れてったる。










その言葉を信じる。










(かきーん‼︎










大きなあたり。








そのままバックスクリーンに当たった。










満塁ホームラン。
1回で一気に4点を返した。















それから点差は動かず。









7回ウラ。






彼らの攻撃だ。
これも1番からの好打順。










4番バッターまでに2人塁に出た。










「4番 ピッチャー 結城くん」
アナウンスが入る。







彼なら打ってくれる。










初球
(かきーん‼︎






レフト方向に大きく伸びる。











3塁側の審判の手が回る。









「入った…」










観客席が湧き上がる。













それが決勝打となり










7-5で私たちの高校が勝った。














陽斗…。
あなたは約束を破らなかったね。

しっかり守ってくれた。











甲子園に連れて行ってくれて
…ありがとう。
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