野球してる君が大好きです。
「ありがと、帆乃香」
「いえ…。私もそういう時期があったので……」
「そっか…帆乃香も大変だったね…」
そう言って遥香先輩は苦笑する。

「私も頑張らなきゃ!」
「頑張ってください…」

私は精一杯応援しようと思った。

「あ、そういや、冨樫くんと帆乃香って仲良いよね」
「え、そ、そう見えますか⁉︎」
「うん!…小さい頃からいるような…そんな感じがする」
「…小さい頃から…ですか…」
「女子で言うと…胡桃とか…?」
「そうですね…胡桃は、一緒でした」

その言葉に遥香先輩は
違和感を覚えたらしい。

「胡桃……は…?って、どういうこと?冨樫くんは?」
「……小さい頃は一緒にはいませんでしたよ」

私は微笑する。
それでも、遥香先輩は
まだ違和感を感じていた。

「そ、そか…ま、練習も始まったし私たちも行こっか」
「そうですね」


そう言って、
私たちもグラウンドに向かう。
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