野球してる君が大好きです。
「ただいま」
「おかえりなさいませ、お嬢様」

私は見たことのない執事がいた。

「うん、た、ただいま…」
「はい。申し遅れました」

そう言って彼は
私に一歩近づいた。

「私は結城 陽斗と申します。
今日からよろしくお願いいたします」

結城 陽斗。
彼こそ、父の言っていた
『新しく入ってきた執事』だ。

「こちらこそ、よろしく」
「はい。旦那様からの伝言を
頂きました」
「お父様から…?」
「はい。
『いつも心配かけてすまない。
しばらく帰れないが、結城くんや
他の執事たちを頼っていい生活を
送ってくれ』とのことです」

同じくらいの年齢なのに…
すごく頼もしい。

「ありがとう」
「いえ」

私はそれを聞いて部屋に入っていく。
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