アイ ラブ ミュージック


歌っていた時のことは
緊張で音をはずさないように
って必死だったという事くらいしか
覚えていない。


みんなはきれいな歌声だとか癒されたとか
たくさんほめてくれた。

恥ずかしくて、でもとても嬉しくて
ユカリさんの方をみると
優しく微笑んでくれていた。


後々私の歌声がきれいだとか
天使のような歌声だとかが
学校の一部だろうけど
うわさが一人歩きするようにもなったようだ。


そのおかげで軽音部の部員が
増えたようだ。



一気に部員が増えたので誰が誰だか
覚えられなかった。

部室が狭かったせいもあって
それぞれ近くのスタジオを借りて
練習している人たちもいたので
毎日みんなと顔を合わせることもなかった。

それに私は自分のことで精一杯で
それどころでもなかった。



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