反省文と、進路指導室。
もしも、認めてしまったら。


ーーーーーーー

「村井!?」


そんな俺の声は届かなかったのか、村井 久美は笑顔で、進路指導室から出ていった。


…なんで、あんな、泣きそうな顔で笑ってんだよ。

なに、俺が気づかないとでも思ったわけ。

あー、くっそ。


「さっぱり、わかんねえよ。」




< 9 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop