キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
 

そっとコタロウに手を伸ばして「見られちゃったね」と呟いてその首元を撫でると、コタロウはゴロゴロと喉を鳴らして気持ち良さそうな顔をした。

かわいすぎるコタロウの姿を見て、私から笑いが零れてしまう。


「ふふっ」

「ん、何……あ、コタ。コタも一緒にいちゃいちゃしたいって言ってんの?」

「!いちゃいちゃって……」

「でも、ダーメ。今はみーこ、俺のものだから」

「!」

「くくっ。なんてな。半分こ、って約束したもんな。コタもおいで」


先生の呼び掛けに答えるように、コタロウが私と先生の間にすりすりと擦り寄ってきて、すっぽりはまった。

……先生とコタロウの熱をすぐ近くで感じて、すごく幸せだと思った。

こうやって先生……ううん、樹さんがそばにいて、コタロウがそばにいて。

これ以上はもう何もいらない、と思った。

 
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