車内恋愛。
シーンとした教室。

10分の休憩時間がとても長く感じた。



休憩が終わり、教官が一人入ってきた。

…若そう。絶対20代だよね。
背が高くて、車のことに詳しそう。


それが第一印象。

「この時間を担当します、瀬口と申します。よろしくお願いします。」

私は思わずペコっと頭を下げた。


「この時間は、今日から皆さんは入所されるということで、その説明になります。まずは、原簿をお返ししますね。先ほどの適性検査の結果も挟まってますので、それは抜いて置いて、保管しておいて下さい。」


「森川さん。」

「あ、はい。ありがとうございます。」

原簿を受け取り、中に入ってある結果を見る。


ー総合評価 5Bー

細かく見てみると、性格のところでBが多い。

どれくらいの評価がどうなのか、私にはわからないけど、
『運転のとき、あなたは〜なところに気をつけて下さい。』
というところがすごく当たってる。
さすが性格テスト。


「教習所に来たら、まず教習生カードを受付で渡して、原簿をもらって下さい。次に…」


私は免許取れるのかな〜、補習だったり、テストで落ちたりしちゃいそうだな。

そう思いながら説明を聞いていた。



「では、次に教習所内のことを少し説明しますね。皆さん荷物をまとめて廊下に集合お願いします。」


教室のこと、受付のことなど、説明を聞く。

「では、ここからは二輪の方だけ説明をしますので、四輪の方はここで解散となります。」

あ、私はそうだ。

…と、他の誰も解散しない…と思ったら、私以外全員が二輪免許を取りに来た人だった。


私だけ解散。

でも、次の学科を受けるから、廊下で待つことに。


廊下で待っていると、さっき説明をしてくれた教官が通った。

「もう少し待っててね。この授業終わったら、入って下さいって言われると思うので。」

「はい、わかりました。」


名前…なんだったかな?
まあ、いっか。

また名前わかるよね?

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