車内恋愛。

5.ご褒美

月曜日。

今日は仮免学科試験!

これに合格したら仮免許を取得できる!


昨日は一日バイトだったけど、休憩中も問題集をしたり、スマホで問題を解いたりしていた。


早めに教習所へ行き、パソコンで問題を解く。
ロビーにぞろぞろと教習生が集まってくる。
みんな次の時間、実車なんだろうな。

そう思いながら問題をパソコンでポチポチと解く。



仮免学科試験はロビーで待っていると名前を呼ばれ、視力検査をした後に教室に案内される。

そろそろ時間だと思い、私はロビーの椅子に座って、学科教本を読む。


「浦川さーん。」
「石川さん。」

教官が出て来た。


私は教本を見る。

なんだか視線を感じたけど、ここで何してんのかな〜って見られてるからだよね、きっと。

一発合格をしたい!
そう思ったから今回だけは瀬口先生がいるか見てなかった。


「森川さん。」
「はい!」

学生証で身分確認をし、視力検査。

「では、1教室で待っていて下さい。」
「はい。」

いよいよだ。

ドキドキしてる。


私以外に受ける人は4人。


「はい、では席指定しますね。」

私は席に着いた。


久しぶりに緊張する試験。
「では、始め!」


あ、この問題はいける!

あれ、これはどっちだったっけ。



私は終わっても念入りに見直しをした。

試験が終わり、教室を退室する人がいる中、私は一問一問もう一度目を通した。



ーこれで、出す!


私は手を挙げ、問題とマーク用紙が回収された。

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