車内恋愛。
「では、この3号車に乗りましょうか。教本だけ出して、カバンは後ろに入れましょうか。」

「はい。」

「じゃあ、助手席に座ってね。」


「では、この時間からはついに運転してもらいますね。」

「…はい。」

少し説明を聞き、運転席と助手席を入れ替わる。

「じゃあ、まずは乗ってからの確認ね。」

シート、ハンドル、ミラー、ベルトの確認。

エンジンをかける手順。

一つ一つを声出して確認する。

ハンドブレーキがまたまた倒せない。
「くいって、上を上げてみて?そしたら出来るはず。」

くいっと…
「あ、はい。」

「ね。」
すでに私の苦手分野。笑
…と言っても、まだ運転するまでのことだけどね。


「一回、ブレーキペダル踏まないでみてくれる?」

「あ…はい。」


すると、、、

スッと動き出す車。

教官がブレーキを踏む。

「…ということ。エンジンをかけて、ブレーキを踏まなかったら今みたいにクリープ現象といって、勝手に動き出すから。気をつけて。」

「…はい。」

車が動き出しただけでドキッとした。
こわかった。



ひゃー、本当に私は運転できるようになるのかな??
動き出しただけでビビってますけど。
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