サヨナラからはじめよう
司に聞こえていなかったことにほっと胸をなで下ろした。
続けようと思った言葉は口にしてはいけないことだったから。
『一体どんな女に腕を振るってあげてたの?』
思わず口をついて出そうになった。
今の司にそんなことを言ってどうなる?
いや、昔の司だとしてもそれを言ったところでなんの利益も生まない。
ただ自分が惨めになるだけだ。
ふとした時に蘇る過去。
邪念を振り払うように残りの雑炊を口に運んだ。
「じゃあ行ってくるから」
風邪を引く前の険悪なムードはどこへやら。
司はまるで夫を送り出す妻のようにニコニコと玄関まで見送りに来ている。
逃げるようにノブに手をかけた瞬間後ろから声がかかる。
「あ、涼子さん。しばらくは寄り道禁止ですよ?」
「・・・・はぁ?なんであんたにそんなこと・・・」
「じゃないと僕いつまでもここにいますよ?」
ニッコリ笑いながらも目は真剣だ。
・・・・・この男は・・・・!!!
「・・っ、行ってきます!!!」
それだけ言うと、悔しさをぶつけるようにドアを閉めて部屋を後にした。
続けようと思った言葉は口にしてはいけないことだったから。
『一体どんな女に腕を振るってあげてたの?』
思わず口をついて出そうになった。
今の司にそんなことを言ってどうなる?
いや、昔の司だとしてもそれを言ったところでなんの利益も生まない。
ただ自分が惨めになるだけだ。
ふとした時に蘇る過去。
邪念を振り払うように残りの雑炊を口に運んだ。
「じゃあ行ってくるから」
風邪を引く前の険悪なムードはどこへやら。
司はまるで夫を送り出す妻のようにニコニコと玄関まで見送りに来ている。
逃げるようにノブに手をかけた瞬間後ろから声がかかる。
「あ、涼子さん。しばらくは寄り道禁止ですよ?」
「・・・・はぁ?なんであんたにそんなこと・・・」
「じゃないと僕いつまでもここにいますよ?」
ニッコリ笑いながらも目は真剣だ。
・・・・・この男は・・・・!!!
「・・っ、行ってきます!!!」
それだけ言うと、悔しさをぶつけるようにドアを閉めて部屋を後にした。