サヨナラからはじめよう
日曜になっても司はやって来た。
それでも私は変わらなかった。
そもそも寝込んでいて相手にする余裕もなかったけれど、
たとえ元気だとしても会うことはなかった。
司の言い分を聞いたところで、彼が嘘をついていたことに変わりはない。
そして私たちの接点がもうなくなってしまったことも。
これ以上繋がることはもうない。
最初から期間限定と決めた関係だった。
彼を受け入れた理由、それが途中からとはいえ嘘だったのだ。
これ以上の裏切りはない。
話をしたいのならば、いつでも正直に打ち明けるチャンスはいくらでもあったはず。
でも司はそうしなかった。
理由なんてこちらには関係ない。
もうこれ以上はたくさんだ。
彼の気まぐれに振り回されるのは。
余計なことはもう聞かない、見ない。
それが自分を守るためには一番なのだ。
夢の中にまで響いてくるインターホンの音にうなされながら、
私は最低最悪な週末を終えた。