サヨナラからはじめよう
結局中村君はポークカツレツ定食を、私はオムライスを頼んだ。
「じゃあ食べましょうか」
「うん。いただきます」
そう言って互いの料理に手を付ける。
目の前にあるオムライスを一口口に含んだ。
トロトロふんわり卵が口の中に広がっていく。
おいしい。
・・・それなのにどうしてだろう。
何故か物足りなさを感じてしまう。
私が好きだったのはこういうトロトロ卵のオムライスじゃなくて、
昔ながらの薄い卵で巻かれたタイプなんだ。
デミグラスソースなんてお洒落なものじゃなく、ケチャップがのったような。
・・・・いつもあいつが作ってくれた。
考えたくないのに嫌でも頭に浮かんできてしまう。
思い出す度に気分が重くなる。
なんだかさっきよりも具合が悪くなってきたような気がする。
「涼子さん?大丈夫ですか?」
「え?」
「さっきから全然減ってないから・・・」
言われて見てみると中村君はいつの間にか完食していた。
自分の手元を見るとまだ3分の1程度しか減っていないことに気付く。
「じゃあ食べましょうか」
「うん。いただきます」
そう言って互いの料理に手を付ける。
目の前にあるオムライスを一口口に含んだ。
トロトロふんわり卵が口の中に広がっていく。
おいしい。
・・・それなのにどうしてだろう。
何故か物足りなさを感じてしまう。
私が好きだったのはこういうトロトロ卵のオムライスじゃなくて、
昔ながらの薄い卵で巻かれたタイプなんだ。
デミグラスソースなんてお洒落なものじゃなく、ケチャップがのったような。
・・・・いつもあいつが作ってくれた。
考えたくないのに嫌でも頭に浮かんできてしまう。
思い出す度に気分が重くなる。
なんだかさっきよりも具合が悪くなってきたような気がする。
「涼子さん?大丈夫ですか?」
「え?」
「さっきから全然減ってないから・・・」
言われて見てみると中村君はいつの間にか完食していた。
自分の手元を見るとまだ3分の1程度しか減っていないことに気付く。