独占したい的な 【完】




彼女はボクがこんな言葉を欲しているなんて、知らないだろう。



なぜならば、

彼女の瞳に写るボクは、

いつでも、どこでも、心の広い寛大な男だから。



きっと、あの年下の男の子と歩いている瞬間に、ボクと遭遇しようとも、彼女の表情が苦に歪むことは決してないだろう。むしろボクを見付けて、彼を紹介してくるかもしれない。


これじゃあ、どっちが彼女の恋人なのか分かったものじゃない。


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