恋龍伝 〜不思議な猫と闇の国〜

あれは、お主が産まれる
晩のことじゃった。



「あーずーみっ!!」


『なんじゃ、翡翠(ひすい)。

妊婦が走り回っても
良いのか?』


「ダメよ。

でも暇なんだもの!

私ね、名前決めたの!!

亜美よ!(あみ)」

『理由はあるのか?』


「特にないけどさ
私の御先祖様も私も

ふるくさいじゃない!


かわいいのがいいから
これってだけだよ。」
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