恋龍伝 〜不思議な猫と闇の国〜

―――――――ガラガラ

『安曇様、亜美様、璃稀様
沙羅姫様が及びでございます!

ついてきてくださいませ。』

そういってふすまをあけたのは
恐らくフグの人魚の光羽さん。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーートコトコトコ(歩く音)

ぷかぷか浮いている光羽さんのあとを
後ろから ついていく私達。

安曇は私の腕の中ね。

「安曇、沙羅姫様って
やっぱ人魚なの?」

『そうじゃ。
さーもん(鮭)の人魚じゃ。』

『沙羅姫っていうより
さーもん姫だね。』

『亜美さん はやくもこの世界に
慣れてきていますね』

そういう璃稀さん。

そりゃあ、昨日きたばっかだし

まだごちゃごちゃしてるけど
この世界のことにいちいち驚いてたら
つかれちゃうもんね!

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