恋愛奮闘記

「うわ、すごいスッキリした。頭軽い」

早坂さんは髪型をすごく気にいってくれた。美容師として、やりがいを感じる瞬間だ。



会計をすませ、一緒に外に出てお見送りをする。

「ありがとうございました!またぜひいらしてくださいね!」

「はい、髪型も気に入ったし、お姉さん…矢野さんと話すのも楽しかった。またお願いします」

ニカっと笑って早坂さんは帰っていった。初めに見た笑顔よりだいぶ砕けた表情で笑ってくれたように見えた。







その笑顔を見たあと、早坂さんの背中を見つめながら、

自分が一目惚れしていたことにやっと気が付いた。

< 11 / 200 >

この作品をシェア

pagetop