あの夏に
夏の出会い
ある夏の暑い日、私は海を歩いた。
私は夏休みの始めから田舎にある祖父母の家にいる

パパとママが離婚してママに引き取られた私は生活が整うまで祖父母の家にいることになった

「いろは〜いろは〜」

「なに?おばあちゃん」

「そろそろ浴衣に着替えなくていいのかね?」

「着替えないといけなかった!行こう」

今日は近くの神社でお祭りがあって隣の家のこころちゃんと行く

ーーーー
こころちゃんが来るまで縁側にいた

「いろちゃん行こ」

「?あっこころちゃん」

私はこころちゃんのもとへ走っていた

「浴衣でお祭りって私たちが一緒にお祭り行った中で初めてじゃない?」

「そうだね、こころちゃん可愛いね浴衣も」

「いろちゃんがね」

「それはないよ、可愛くないよ」

「可愛いよ。屋台で何買おっかな?」

「毎年大体同じのじゃない」

「同じのしかないからね」

そこまで遠くなくというか近いくらいでもうついた

あたりは夕日でオレンジがかっていた

ちょうちんがとっても綺麗でたくさんの人で賑わっていた

「いろちゃん行こう」

手を引かれて私は行った

ーーーー
あれから2時間は過ぎたと思う
辺りは真っ暗だ

わたあめ片手の私とチョコバナナ片手のこころちゃんは食べながら歩いていた

「アレ?松野じゃん、おーい」

「おっ!大海久しぶり」

「久しぶり」

「よくわかったね、いつもと違うのに」

「みんなが教えてくれたからな。そっちの人は学校で見たことないけど親戚?」

「親戚じゃないよ!幼なじみまたは親友誰よりも付き合いが長い」

私はお辞儀をした

「へー、でも俺らの学校じゃないのわかったけど見たことない」

「こんな田舎に住んでないのよ!ちょっと事情があっておばあちゃんの家があるこっちに夏休みだけ来てるの」

「だから見たことないんだな。そーだ!俺らこのあと海で花火やるんだ。父さんが海にいるから保護者はいるぜ」

「まじ!花火!楽しいそうじゃん。行かない?いろちゃん」

「こころちゃんが行きたいならどこでもいいわ」
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