殺し合いの証拠






「言いたいことは分かった...。
いいから早く、早く皆を――!!」






翔子の必死の声は、小さな放送室に響いた。







「ふ〜ん?仲間思いね。
ねぇ、皆本当に大切な人なの?」





その言葉に、声が出ない。






確かにそうだ。


不登校や、仲間はずれ。

いじめこそ無かったものの、
皆が皆仲が良かったわけではない。







「どうなの?ねぇ!


…言えないってことは、やっぱり――」








「そうだよ。皆大切な仲間!!」








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